お酒を飲むとすぐ赤くなってしまう人、一口飲んだらキャラが変わってしまう人、一口で真っ青になってしまう人、無限に飲んでもケロっとしてる人。
同じお酒を飲んだ時でも人によって体に出る症状って十人十色ですよね。
「自分はもしかしてお酒が体に合わないんじゃ・・・?」などと心配になる方も少なくないんじゃないでしょうか。
この記事では身近にあるものでアルコール適正が簡単にわかる『アルコールパッチテスト』を紹介しようと思います。
アルコールパッチテストのやり方
①小さめの絆創膏に消毒用エタノールを1滴たらします
②肘の内側に絆創膏を貼ります(左右どちらでも構いません)
③7分後に絆創膏を剥がし、皮膚の色の変化を観察します
④さらに10分後に皮膚の色の変化を観察します
・絆創膏を剥がした直後にガーゼの部分が赤くなった人→全くお酒が飲めないタイプです。勧められてもなるべく断るようにしましょう。
・剥がした直後は変化がないが、10分後にガーゼの部分が赤くなった人→お酒に弱いけれど慣れれば少し飲めるようになれるタイプです
・最後まで変化が無かった人→普通に飲酒ができるタイプですが、最も依存症になりやすいのがこのタイプ。注意をしましょう。
自分がどのくらい強いかを知って、楽しいお酒を飲みましょう!
ただし、このテストはあくまで参考です!結果にかかわらず無理な飲酒は避けましょう。
お酒は楽しくほどほどに、酒は飲んでも呑まれるな( ´ ▽ ` )ノ
アルコール分解を詳しく
すこーし専門的な話をします。
びあけん(日本ビール検定)を受験される方、またお酒の提供に携わっている方にはぜひ読んでいただきたい内容です。
酔うとは体内でどういう事が起きている?
体内に入ったアルコールは血液に乗って全身に運ばれます。
もちろん、脳にもです。
そのアルコールが脳を麻痺させている状態を「酔う」と言います。
血液中、または呼気中のアルコール濃度から、6段階に分けられます。
最後の「死亡」の文字が重いですね。。
楽しく飲酒ができるのは「ほろ酔い期」までだと言われているので、それ以上にならないように気をつけましょう。。。
アルコール分解のしくみ
胃や小腸から吸収されたアルコールは9割が肝臓で分解され、1割は呼気や汗・尿になって体外へ排出されます。
息や体臭がお酒臭くなるのはこの為だったんですね。
肝臓で分解されたものは「アセトアルデヒド」という物質になります。
「アセトアルデヒド」が頭痛・動悸・吐き気・赤面などの不快な症状を引き起こす原因物質です。
このアセトアルデヒドはALDH2という酵素で酢酸に変えられますが、そのスピードが鍵なわけです。酢酸になるのが速ければ、悪酔いしないのですから。
ALDH2には3つの型がある!
・活性型……普通に飲酒ができるタイプ。パッチテストで反応無しの方はこちらに分類されます。
・低活性型……慣れれば飲めるようになるが、あまり強くないタイプ。パッチテストで最初は反応なし、10分後に反応ありの方はこちらに分類されます。
・非活性型……全く飲酒ができないタイプ。パッチテストですぐに反応ありの方はこちらに分類されます。
最初に紹介したアルコールパッチテストで、自分がどの型なのか知っておきましょう!
日本人はお酒に弱い!?
ALDH2の型は遺伝で決まります。
そして、低活性型と非活性型は黄色人種にしかない特徴で、特に日本人と中国南部に多いそうです。
黒人さんや白人さんに比べて、日本人がお酒に弱いのも無理ないですね。
適正飲酒の10ヶ条を参考に、皆さんも健康的なビール生活を楽しんでくださいね!!
要約
若い人へお酒を勧める時のお願い!
ご自身の若い頃を思い出してみてください。
中には「小さい頃からビールを口にしていた」という猛者もいらっしゃるかと思いますが、ほとんどの方は最初に おいしい! とは思わなかったのではないでしょうか?
若者の飲み会離れの原因は、無理矢理飲まされることや飲み会では気を遣わないといけないことだと言われています。
強制的に参加しなくても良くなった、ビール以外のお酒を選んで飲めるようになった、というのは非常に良い風潮だと思います!
それでも、未だお酒の席での気遣いが足らず飲み会そのものや、お酒そのものが嫌いになってしまったという人がるのは事実です。
なにも若い人だけを優遇しろとは思いません!人生の先輩に気を遣うことは、社会ではとても大切です。
しかし、できれば「自分も若い頃はこうだったな」と思いながら、お酒をお供として温かく成長を見守っていただければと思います。
間違っても「俺の注いだ酒が飲めないのか!」などと、無理矢理飲ませたりしないでください。お酒に失礼です。場合によっては命に関わります。
お互いに思い遣りながら、お酒はおいしく適切に!
そうやって「飲み会って楽しいな、学びがあるな」と思った若い人達が、さらにお酒を好きになってくれる社会を一緒に作っていきましょう!