前回の記事では、フレッシュホップの魅力と、それに合うお料理のマリアージュをご紹介しました!
まだそちらを読まれてない方は、ビールの詳しい紹介も書いているのでそちらを先に読んでくださいね!
今回は、マリアージュの第二弾!
ふたつめのお料理をご紹介します!!
*ビールは前回と同じSPRING VALLEY BREWERYのHOP FEST 2019と常陸野ネストビールのHOP FEST 2019です!


フレッシュホップビールとマリアージュさせたお料理は!
合わせましたのは、水晶鶏のお造り仕立てです!!

水晶鶏とは、鶏むね肉に片栗粉をまぶしてから茹でたものです!
つるつるの食感としっとりした歯応えで、高級中華料理によく登場しますね。

合わせてみた結果……
どちらとも合うんですが、特に常陸野ネストビールのホップフェストとの相性はばっちりでした!!
ウィートビールはそもそも、淡白な鶏肉料理とは色合わせ的にも好相性ですよね。
爽やかなホップの香りが、あっさりした鶏肉を華やかに彩ってくれます!
滑らかなビールの口当たりも、つるんっとした水晶鶏と対照的です。
いくらでも食べられそう&飲めそうな無限ループマリアージュになりました!
フレッシュホップの魅力
前回と今回で、フレッシュホップビールのマリアージュをご紹介しました!
どちらもめちゃくちゃ美味しくておすすめなので、ぜひ試してみてくださいね!!
最後に、フレッシュホップの魅力についてお話しさせてください。
ホップを育てることについて
私の心の師匠、藤原ヒロユキ先生は、
「日本が国産ビールで世界を渡っていくためには、良質な国産ホップを安定して生産していくことが必要になってくる」
とおっしゃっていました。
良質なものを安定してとは、言うは易し行うは難しです。
が、日本のビールをさらに盛り上げていくため、ホップ農家さんにはぜひ頑張っていただきたいですね!
自家栽培のホップを仕込みに使っているブルワリーも増えてきていますので、業界全体で情報交換もできたらいいですね。
全てのホップが生き生きと育っていくことを願っています!
仕込みについて
フレッシュホップを使うことは
フレッシュホップのメリット
・瑞々しい香気成分が残る
・ペレット加工に伴うルプリンの破壊がない
・苦味が抑えられる(ペレットを使ったときよりもIBUが低い)
ですが、
フレッシュホップのデメリット
・ペレットの4〜5倍の量が必要
・微生物汚染対策が必要
という課題もあります。
特に汚染対策は重要ですね。
レイトホップ(煮沸工程の最後に入れる)なら良いのですが、ディップホップ(主発酵前に入れる)やドライホップ(熟成前に入れる)の場合、生ホップに微生物がついていたら、仕込んだビールが全てダメになってしまう可能性があります。
凍結粉砕するのか真空冷凍するのか、収穫したてのホップを生で使うのか?
などなど、まだまだ伸び代のある研究分野です。今後も技術革新に目が離せませんね!
*私のメモの片隅に、「生ホップをディップホップやドライホップで使う場合、65℃で10分加熱すると良い」と書いてあります。参考までに!
みんなでホップの収穫を祝おう!!

秋はさまざまな作物が実り、豊穣に感謝するお祭りが各地で開催されます!
なら、ホップの収穫を祝って全国でビールを飲みまくるのは、理にかなった人類らしい文化ですよね!!
今回と前回では2つのフレッシュホップをご紹介しましたが、他にも各ブルワリーから個性豊かなフレッシュホップビールが作られています!
皆さんも、この年に一度のお祭りに、フレッシュホップビールを大いに飲み、大自然がもたらす実りに感謝しようではありませんか!!
それでは一緒に、かんぱ〜い!!!