すこーし前に、キリン一番搾りを使って“グラスやビールの温度を変えると、味わいはどう変わるのか?”のレポを書きました!
それを見てくれた読者の方から
と言われました。。
たしかに……!
私も温度計は持っていなくて、このレポートのためだけに買いに行きましたもんね。
売ってそうなお店は、ことごとくコロナ禍で開いておらず、入手に苦労しました。。
というわけで、今回は!!
ビールの保管にありがちな
・常温
・冷蔵
・キンキン
と言われる状態がそれぞれ何度で、味わいはどう変わるのか?を実験しました!
また、前回までラガービールだったので、今回はエールビールを使用しました!
使うのは、もちろん“よなよなエール”です!!(手に入りやすく、最もメジャーなエールビールだからです)
前回までと同じく
①目的
②方法
③結果
④考察
の順に見ていきます!!
今回の検証の目的
エールビールの飲み頃温度に近づくための保管方法を調べます。
ついでに、ヤッホーブルーイング公式さんのいう
「よなよなエールの飲み頃温度は、13℃」
はどうやったら実現できるかを調べます!
検証の方法
同じお店で同時に買ったよなよなエールを...
それぞれの保管方法
⚫︎室内で常温保管(気温18℃程度)
⚫︎冷蔵庫で保管
⚫︎キッチンペーパーを巻き付けて冷蔵庫の野菜室で保管。注ぐ直前に氷水にくぐらせる
以上のようにすることで、保管温度の差による味わいの変化を調べます!
グラスは全て同じ形のものを、常温で保管し、注ぐ直前に冷水でゆすいだものを使用します。
グラスの選び方でご紹介した通り、テイスティングにはベルギービールウィークエンドでもらえるグラスがおすすめです
ビールを注いだら、すぐに温度計を10秒間差し込み、温度を計測します。
また、味わいの変化をテイスティングします。
実験結果!
まずは常温のものから
温度は18℃でしょうか?
ぬるいビール特有の、泡立ちの良さを呈しています(吹きこぼれ注意!)。
フルーティな香りが強い印象です。
炭酸の刺激は控えめで、甘味を強く感じます。
苦味はほとんど感じられません。
続いて冷蔵庫で普通に保管されていたものがこちら。
おいしい!!
柑橘の香りが華やかです。
甘味と苦味のバランスが取れていて、最も飲みやすいです。
炭酸の刺激も心地よいですね。
温度は……11.5℃!
公式おすすめの13℃に最も近い温度ですね!
道理でおいしいわけです!!
最後に、キンキンにしたものがこちら。
約8.5℃ですね。
香りは、他の2つと比べると控えめです。
口当たりが軽く、甘味や苦味の印象も弱く感じます。
甘味は、体温に近い温度のときに最も強く感じます。
だから、温度が低いと感じにくいんですね。
苦味は温度が低い方が感じやすいのですが、なぜ印象が薄かったのでしょうか……。
炭酸の強さや泡立ち、それによる口当たりなどで、味わいの印象がぼやけてしまったんですかね?
これは要研究です。。
実験の結果を受けての考察!
以上の結果をまとめると...
香り | 味わい | 温度 | |
---|---|---|---|
常温 | フルーティ | 甘味が強い | 約18℃ |
冷蔵 | 柑橘系 | 甘味と苦味のバランスが良い | 約11.5℃ |
キンキン | 控えめ | 穏やか | 約8.5℃ |
となりました!
やはりヤッホーブルーイング公式さんの言う通り、13℃が適温のようですね。
いむら的おすすめは、
エールビールの美味しい保管方法
⚫︎冷蔵庫でしっかり冷やしておく
⚫︎常温保管のグラスに注ぐ
⚫︎立ち昇る泡の美しさをじっくり眺める
⚫︎香りをゆっくり楽しむ
を実践すればちょうど良い温度になりそうです!
また、少し適温より低かったとしても、飲んでいる間にだんだん温度が上がってくるので、その絶妙な変化を楽しむのも一興です。
皆さまの素敵なビールライフに、このレポートが参考になれば幸いです!!