「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、夏でもホットコーヒーを飲む方って多いですよね。
現役ばりばりで運動していた学生の頃は理解できませんでした。
しかし大人になってみると“身体を冷やさないようにする”ということがいかに大切かわかってきます。。
氷でキンキンにした炭酸ジュースが欲しくなるのって年々減ってきますよね(>_<)
ビールは必ずしも冷えてる方が良いとは限らない!
ビールに関しても、若い(ピルスナー以外のビールを知らない)頃は周囲に流されて“キンッキンに冷やす事こそが正義”だと考えていた時代もありました。
学生時代には、鉄板の近くで温くなった瓶ビールを一気飲みさせられるような体育会系の部活で鍛えられましたからね。。
温くなったビールの 飲めたものじゃなさ は誰よりも実感してきました。
今となっては適正温度が高いビールもたくさん知っているので、冷やす事こそ正義だとは決して思いません。
冷やしすぎ&グラスの保存が良くない例↓
冷たくなくても良いなら温かいビールは?
それよりも「常温がおいしいビールがあるなら、ホットにしてもおいしいものはあるんじゃないか?」という見地に立ちました。
雨の日に屋上ビアガーデンで飲み倒したこともあります(風邪をひきました)
低体温症で、付き合いで飲まされるキンキンのピルスナーは遠慮したいと感じる日もあります。
そんなときでも、ホットビールという選択肢があれば健康的にホップを摂取できるのではないかと考えています。
ぜひ日本にも、ホットビールという選択肢を!!
ビールは日本のお茶のような文化
そもそも、冷蔵技術は1873年にカール・フォン・リンデがアンモニア冷凍機を発明したことに始まります。
つまりそれ以前のビールは、醸造前の温度調節は天然の氷を使ってされるものの、流通段階・飲酒時に 要冷蔵 などということは全く考えられていなかったのです!
ということは、古い製法のスタイルであれば常温の方が適している場合があるということですね!
実際のところ、ヨーロッパ圏の方にとってワインとビールは日本人にとっての お茶 なんですよ。
日本は山地が多く河川も多いので、飲用できる水が豊富です。
それでもお茶を沸かしますよね。。
温かいものもあれば、冷たいものもある。
緑茶・焙じ茶・煎茶・番茶・抹茶など、種類も多岐にわたります。
何より、ほぼ全ての家庭で沸かすにもかかわらず、コンビニやスーパーでもたくさんの種類のお茶が売られています。
ヨーロッパ圏では、硬水過ぎて飲用に適さないものや清潔でない為にそのままでは飲めない水もあります。
それではどうするか?もしブドウが獲れるなら潰しておいておきます。そうするとワインになりますからね。
では、ブドウが獲れない地域ではどうするのか?
少し面倒ですが、芽を出した麦からジュースを作って薬草を浸しておいておきます。
そうするとビールができます。
とにかく、アルコール飲料にしておけば、雑菌は死ぬので安心です。
ビール作りはごくごく一般的な家庭でも普通に行われているそうです。
それに白色人種や黒色人種は、黄色人種と違ってアルコールの分解能力が高いのです。
ヨーロッパ圏の方々にとって日本人にとってのお茶のように、ビールが日常飲料であるとわかっていただけたかと思います。
とすれば、日本人が熱々のお茶を沸かすように温かいビールがあっても不思議ではありませんよね??
ホットビールに適したビール
かなーり前置きが長くなってしまいましたが、いよいよホットビールを紹介していきたいと思います!
まずビールですが
ホットビールに適したビール
- 濃色
- モルティ
- エール
がおすすめです!
逆に言うと、淡色でホッピーなラガーはホットには向きません。。日本の大手メーカーのピルスナーには不向きということですね。
それではそれぞれの要素に注目して適しているビールを考えてみましょう!
濃色のビール
色は、濃ければ濃い方が良いでしょう!
淡色でホットが向く例はアビィビールやブロンドエールくらいでしょうか。
私はイベントでスタウトとダークラガーのホットを提供したことがあります。どちらも真っ黒ですね!
モルティなビール
IPAやペールエールは英米を問わずホットには向かないでしょう。
ホップの香りや苦味は本来のスタイルの適温でその魅力を発揮します。
もし試してみて、おいしいものができたら教えてください!
とにかくホップ主体ではなくて麦主体のビールの方がボディがあるので安定しておいしくなります!
エールビール
先ほどダークラガーをホットにしたとお伝えしました。
エールがおすすめとは言っていますが、上記の2つを満たしていればラガーでもかまいません!
ただ、やはりエールの方がおいしくなると思います。。
つまり
- スタウト
- フルーツランビック
- メルツェン
- ブラウンエール
- レッドエール
などがおすすめと言えるでしょう!
ホットビールの作り方
イベント時は大人数のためお鍋を直火にかけましたが、できれば湯煎がおすすめです。
炭酸の抜け具合が変わってきます。
電子レンジでもおいしくできましたよ!私は60度を目安に作りましたが、お好みで調節してくださいね!
また、これもお好みですが果物やスパイスなんかを入れてもおいしいでしょう!
私は、スタウトのときはお砂糖とシナモンを入れました。
またダークラガーのときは、上に生クリームを浮かべて ウィンナーコーヒースタイルにしました。
他にも生姜や蜂蜜、ハーブ、シロップを入れてもおいしいですよ!
ビール×温め方×ひと工夫
ホットビールの可能性は無限大です!!いろいろと試してみて、ぜひ好みの一杯を見つけてみてくださいね!