寒くなってきましたね〜。皆さん体調におかわりありませんか?
さて、最近質問箱でこんな質問をいただきました!
回答にも書かせていただきましたが、軽〜いさわりだけ、遥か昔の記事で書いたことがあります。
アナタのビールデビューをプロデュース!いむらに任せなさい!
アルコールパッチテストの記事はコチラ 好みのビールが分かるフローチャート! もしクラフトビールが簡単に手に入らなかったら・・・? もしベルギービールなどを入手する手立てがなくて、コンビニなどで大手メー ...
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今回は日本の大手ビールメーカーについてさらに深掘りします!!
各メーカーさんの見どころや、「こんな方にはこれがおすすめだよ〜」「こんなお料理が合うよ〜」などもご紹介します!
*大手ビールの印象に関しては、びっくりするくらい個人差があります!あくまでも私個人の感想なので、そこのところよろしくお願いいたします!
アサヒグループホールディングス
代表銘柄のアサヒ スーパードライは、ビールにおける国内売り上げN o.1!
言わずと知れた天下のアサヒビールですね。
アサヒビールは、はじめて日本人によるブラウマイスターのもとで作られたビールです。 11年ぶりのニュースが飛び込んできました……! ビール類のシェアNo.1の座が、アサヒからキリンに移ったというのです……!! 「シェアってなに?」「なんで首位が交代したの?」などなど、ビール業界の内外 ... 続きを見る
戦後のキリン一強を背景にじわじわと売り上げを落としていましたが、1987年のスーパードライ発売を機に一挙に右肩上がりとなり、ついに1998年に首位逆転。
以降2009年に一度首位を渡しましたが、それ以外の年は常にトップに君臨しています。
昨年の首位に関しては、こちらの記事もご覧ください↓↓↓
ビール界を揺るがす11年ぶりの大ニュース!コロナ禍がビール業界にもたらした影響が!
さて、そんなアサヒビールの味わいですが……
ひと言で言うと、「さっぱりごくごく」ですね。
他社と比べると麦芽量が少ないので、コクや重みは控えめです。
炭酸が強いので、軽くても喉越しはあります。
麦の甘味が少ないので「辛口」と表記されていますが、決して辛味はありません。
あくまでも「スイート」に対して「ドライ」、日本酒の辛口と同じ概念です。
“いかにもビール”という味わいなので、ビール好きで「ぷはー!!」とやりたい方におすすめです!
揚げものや油っこいお料理と好相性です。
おすすめ銘柄:アサヒ生ビール マルエフ、アサヒ生ジョッキ缶
缶ビールに衝撃の大革命が!?おうち飲みのビールが進化する!
「再度の緊急事態宣言発令で外食しにくい……」「たまには居酒屋の樽生ビールが飲みたーい!」「グラスを洗うのが面倒で、いつも缶をそのまま飲んでいる」 そんな方に朗報です!!! アサヒビールから、飲食店で飲 ...
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キリンホールディングス
ビールと言えばこれ!という方も多いでしょう。
年配の方はキリンしか飲まないという方もいらっしゃいますね。
私の父は高知出身なので、「ビールと言えばキリン」と言っていました。
キリンビールは、岩崎弥太郎によって創業された三菱グループの中核企業のひとつです。
岩崎弥太郎は坂本龍馬と旧知の仲で、龍馬さんの死後に偲んでキリンビールを作ったと言われています。
「麒麟」は古代中国に登場する架空の動物です。
頭は“龍”で体は“馬”という霊獣で、麒麟が王の前に降りたったとき、その国は安泰が訪れると言われています。
大政奉還を成し遂げた龍馬さんと重なりますね。
さてそんなキリンビール、味わいは「バランスが良い」です!
苦味と甘味、コクと飲みやすさのバランスが取れていて、まさに王道な味わいですね。
ジャパニーズピルスナーの基準となるビールです!
クセがないので誰にでもおすすめできる、普段飲みにもってこいなビールです。
おでん、煮込み料理など、和風居酒屋のおばんざいと合わせたいですね。
おすすめ銘柄:キリン ラガー 、キリン クラシックラガー
サッポロホールディングス
サッポロ、アサヒ、ヱビスは戦時中に統合し、戦後にアサヒとサッポロ・ヱビスに分裂しました。
だからヱビスビールは別ブランドですが、サッポロホールディングスから発売されています!
ただ味わいが違いすぎるので、ここはブランド別に見ていきましょう。
サッポロ
サッポロに関しては以前に特集しましたね! 「日本の大手メーカーで好きなビールは?」と聞かれると、いつも「どれも好きですが、強いて言うならサッポロですかね〜」と答えています。すると、だいたい「やっぱり〜!」と言われます。 実際ビール好きの皆さん ... 続きを見る
ビール党からの支持率はNO.1!サッポロの魅力に迫る!
ここ最近は特に新商品のリリースが多いですね。しかもどれもおいしい!
上の記事でも紹介した通り、ビール通の皆さんから絶大な支持を受けていますね。
原料にもこだわっていて、社員さんが毎年麦畑やホップ畑まで様子を見に行くそうですよ。
ホースラインを毎年交換してくれるなど、樽生のサーバーの清潔さにも力を入れています!
ただし……大手ピルスナーの中で、私は一番好きですが、一番温度変化に弱いように思います。
ぬるくなったときの劣化を他銘柄よりも感じるので、キンキンのうちに飲み切るといいですね。
ビール通の方、“麦”を感じたい方におすすめです!
お好み焼きや串焼きなどの鉄板料理と好相性です。
おすすめ銘柄:サッポロ クラシック、サッポロラガービール(赤星)
ヱビスビール
大手の代表的なビールの中で、ヱビスビールだけはピルスナーではなく、ドルトムント(もしくはエクスポート)というスタイルです!
その特徴は、ずばり「苦い」こと!!
ホップがしっかり使われているので、強い苦味を感じます。
ドルトムント以外のヱビスたち、ヱビス プレミアムブラックや琥珀ヱビスなども、麦芽とホップが贅沢に使われていて、どれも本当にうまいです。
まさに「ちょっと贅沢なビール」。
たまの自分へのご褒美にぴったりなビールです!
深い味わいを楽しみたい方、苦味が好きな方へおすすめです。
おすすめ銘柄:全部ですね〜。普通のヱビス(ドルトムント)以外はほぼ期間限定醸造なので、“出逢ったら買い!”でございます!!
サントリーホールディングス
サントリーは、唯一“ビールが本業”ではない企業ですね。
アサヒもキリンも飲料の子会社などがありますが、あくまでも母体はビールです。
しかしサントリーは洋酒、ワイン、食品などなど、その裾野は見えないくらい広がっていますね。
実際、一般的なイメージとして、サントリーといえば
①ウィスキー
②DAKARA、伊右衛門などのジュース類
③健康食品
④プレミアムモルツ
って感じではないでしょうか。
そんなサントリーの作るビールは、企業理念「水と生きる。」に相応しく、上質な水で作られた故のさらっと感があります!
これが飲みやすいという人、飲みにくいという人にキレイに分かれるんですよね。私は大好きなんですが。
なんというか、少しフルーティなようでどことなく引っ張りのある、「あ、サントリーやな。」という味わいがあります。
プレミアムモルツは「ダイヤモンド麦芽」「ダイヤモンドホップ」「神泡」など、高級感のあるイメージで売っているという印象があります。
泡にはたしかにこだわっていて、樽生サーバーの泡が出てくる部分の網目が他社と比べて一番細かいので、クリーミーな泡が楽しめます!
白ワインが好きな方、洋の蒸留酒が好きな方におすすめです!
白ワインに合うお料理(白身魚のカルパッチョなど)には、比較的どれも合います。
おすすめ銘柄:サントリー モルツ、サントリー プレミアムモルツ 香るエール
好みで飲むのはもちろん、それ以外にも斬新な選び方も!
各社のこだわりポイント、おすすめポイントをざっとご紹介いたしました。
飲みたいビールは見つかりましたか?
我が家は北摂にあるので、アサヒの吹田工場とサントリーの京都工場が近いこともあり、この2銘柄は地元でよく飲まれますね。
物理的な近さはかなり大事なので、最寄りのビール工場のビールを選ぶのはおすすめです!
歴史的背景や首位争いの話、各社の創業時の話もしたいので、またそれぞれ特集しますね!各工場の見学レポートも書きたいです!
最後になりましたが、ご質問くださった方、本当にありがとうございました!
また次の質問、ご感想、教えてほしいマリアージュ等をお待ちしております!!