前回のポテトサラダ特集前編、もうお読みいただきましたか?
今回は後編です!!またまた個性豊かなポテトサラダが登場しますよ!
アイオリソースのポテサラ × アッサムボック
前編の最期に紹介したシュバルツに続きドイツビールです!
さすがドイツビールは芋に強いですね!笑
ヴェルテンブルガーは、ドイツにある世界最古の修道院醸造所で、西暦1050年から作られている修道院ビールです!
1050年というと、日本では 平安時代ですね。ラベルからも歴史を感じます。
アッサムボックは、バロック建築の巨匠、アッサム兄弟にちなんで名付けられたものだそうです!
↑コチラがアッサム兄弟の最高傑作と言われているヴェルテンブルク修道院だそうです!
ボックは、深みがかった褐色と、高い麦汁濃度によるコク深い味わいが楽しめるスタイルです!
発酵前の麦汁の比重がかなり高いので、アルコール度数が高い上に飲みごたえもあり、麦の主張を感じます。
このアッサムボックは、しっかりと麦の主張がありながらもくどくなくて飲みやすい、仕上がりの良いビールです!
ドイツビールと芋が好相性なのは言わずもがな。
ボックは重めのビールなので、ポテサラにもコクや重みがあった方が合いますね。
というわけで、ニンニク・卵黄・生クリーム・チーズで作ったアイオリソースです!
ポイントはコクを引き出す生クリームと、スパイシーさでボック×ポテトにアクセントを加える黒胡椒。
じゃがいものほろほろ感とボックの深い味わいが絡み合い、単体で味わうときに感じる重さが完全になくなります!
素晴らしいマリアージュです!!
赤味噌ニンニクのポテサラ×ハイネケン
言わずと知れたハイネケン!!
1864年オランダで小規模醸造所として生まれ、欧米列強の帝国主義的な世界進出によって世界各国に生産工場が作られることとなり、今では192ヶ国以上で愛飲されていますね。
飲んだことがある!という方も多いことと思います。日本ではキリンビールさんがライセンス醸造をしていますね。
ハイネケンはピルスナーという日本では最も馴染み深いスタイルですね。麦芽100%でコク豊かに醸されていることと、ハイネケンだけの特別な酵母が使われているのが特徴です。
そんなハイネケンに合わせますのは、赤味噌にんにくのポテサラでございます!!
味噌とにんにくという、少しピリ辛で非常にスタミナがつきそうななポテサラ。こういうスタミナ系には、やっぱりピルスナーですね!
ハイネケンは麦の旨みもホップの苦味もバランス良く感じられるので、芋と味噌のコク、ニンニクの香りも引き立ちます!
強めの炭酸が後味をさっぱりさせてくれるのも良いですね。
元気がもらえるマリアージュです!
ツナとサクサク醤油のポテトサラダ×金しゃちビール 名古屋赤味噌ラガー
銘ビール、盛田金しゃちビールの名古屋赤味噌ラガーです!!
地元の赤味噌を使ったエールビール(ラガーとは名前だけ!)で、ジャパンアジアビアカップ2007で金賞を取るなど、世界に認められた絶品ビールです!
数年前から、柚子や山椒など“日本独自の食材を使ったビール”が流行していますね。
ただ、副原料の主張が強すぎると、ビールが押されて全体のバランスを失いかねません。
この赤味噌ラガーは、全体として非常にバランスが取れていておさまりがよく、赤味噌のコクとラガーの旨みがきれいに調和した銘品です!
タップマルシェでも展開されているので、見かけた際は是非飲んでみて下さい!かなりおすすめです。
今回のポテトサラダは、フリーズドライの醤油(通称「食べる醤油」)をかけたツナのポテトサラダです!
私はこのサクサク醤油が大好きで、何にでもかけちゃいます。
ご飯はもちろん、冷奴やうどんにも合いますよ!サクサクした食感がアクセントとして最高です!
ポテサラのしっとり感と、食べる醤油のさくさくした食感はそれだけで満足ですが、ビールを合わせるならさらに食感の変化として炭酸が強め、ボディはミディアムくらいがいいですね。
しかしピルスナーでは、ツナと醤油の塩味を引き出しすぎてしまい、合いません。
赤味噌ラガーは味噌の風味が豊かなので、ツナと醤油の塩気、旨味をまるごと包んでくれます!
鮪、醤油、味噌と、日本人なら身体が喜ぶマリアージュの完成です!!
タラモサラタ×フラーズESB
ESBを代表するビール!イギリスにあるフラーズ社のESBの登場です!!
ESBはエクストラスペシャルビターの略です!
ペールエールとIPAの間を取ったいいとこ取りなスタイルと言われています。
硬水の良さを引き出していて普段飲みしやすいペールエールと、ホップを大量に使用した1杯で満足できるIPA。
ホップはたくさん入れると香りがが華やかになりますが、その分苦くなってしまいます。
ESBは、そのバランスの良さを目指したわけです!
フラーズ社のESBは世界のコンペディションで数々の賞を受賞し「チャンピオン・エール」と言われています。
まさにESBを代表する銘柄です!
ポテトサラダは、満を辞しての登場!!
ラストを飾りますのは、私の一番好きなポテサラ、タラモサラタです!!
魚卵の塩漬け(日本ではたらこ)を使ったサラダで、とても一般的なポテサラですね。私もよく作ります!
魚介の料理にはイギリスのビール、お肉料理にはアメリカのホップを使ったお料理、というのはこのブログを通して何度かお伝えしてきたかと思います。
今回も御多分にもれず、たらこにイギリスビールを合わせてみたわけです!
たらこの旨味と、ESBの爽やかな苦味と甘味はやはりベストマッチですね。
そこにじゃがいものふくよかな甘味が加わって、全体としてかなり高いレベルでバランスを取っています!
食感のアクセントになる胡瓜も、良い味を出していますね。
ラストを締め括るに相応しい絶品マリアージュです!!
ポテサラの可能性は・・・無限大だ!
前後編にわたってポテサラ特集をお送りしました!
改めて、どれも本当においしかったなーと思い返しております。
皆さんも試してみたいマリアージュは見つかりましたか?
家庭ご飯でも居酒屋メニューとしてもメジャーなポテトサラダの可能性は無限大です!
今後とも、イベントには必ず登場するであろうポテトサラダのマリアージュ。ネタが溜まったらまた続編を書きますね!
機会があれば、皆さんもぜひ一度イベントに足を運んでみてください!!