前回は、西ドイツのケルン地方のビール、ケルシュをご紹介しました!
ケルシュを書いたら、アルトも紹介しないとダメでしょう!!
アルトは同じく西ドイツのデュッセルドルフを代表するビールです!
ケルンとデュッセルドルフは、どちらもライン川沿いにあるお隣の街ですが、お互いに強いライバル意識があるようです。
関西で言うと大阪と京都のような感じですね。
歴史が古くて人口が多く、観光名所として有名なのはケルンですが、今の州都はデュッセルドルフです。
お互いに「うちのビールが一番だ!」と言って譲らないのも有名な話です。
アルトビールの特徴
ケルシュとアルトは、ドイツビールの中では数少ないエールビールです!
アルトとはドイツ語で「古い」という意味です。
新しい製法のラガービールに対して、エールビールは古くからある製法なので、アルトと呼ばれています。
ただし!!
ケルシュと同じように、上面発酵酵母を使っていながらも、低温で長期熟成させるラガービールの製法を採用しています!
ケルシュほどの爽快感はありませんが、他国のエールと比べるとすっきりに感じられます。
さらに詳しく見ていきましょう!
アルトの見た目の特徴
色合いは銅色〜濃い茶色です。
あまり濁らず、クリアな色合いの美しいビールです!
むかし、聖杯型のグラスでいただいたことがあります。
口が拾い脚つきのグラスで飲むのがおすすめです!
アルトの味わい
苦味が強めのものが多いです!
全体の印象としては、爽やかでかつ味わい深く、同じような色のエールビールと比べると飲みやすいですね。
フルーティさはほとんどなく、すっきりとした苦味でキレの良いビールです。
ケルシュと違って、ビール初心者さんには魅力がわかりにくいかもしれません。
これが美味しいと思ったらビール好きの扉は完全に開かれています!
アルトの代表銘柄
ツム・ユーリゲ
本場のアルトビールで、日本で簡単に入手できるのはこのツム・ユーリゲくらいでしょう。
きりっとした苦味でインパクトのある、うまいビールです!
「アルトビールの世界最高峰」との呼び声も高く、だからこそ日本でも流通しています。
ドイツビール専門店で働いていた時、期間限定でツム・ユーリゲを提供していたところ、お酒好きな層からは大人気でした!
それになんと言っても、スィングトップのボトルがかわいいです!!
「ぽんっ」というかわいい音を聞くために、何度も開けたくなります!
田沢湖ビール ALT
秋田県の田沢湖ビールさんの作る「ALT(アルト)」もうまいです!
ふくよかな味わいとなめらかな口当たりのバランスが良いですね。
もちろんそのままでもおいしいのですが、クセが強くないので、お食事と合わせても良いでしょう!
特に煮物などの和食とは好相性です!
アルトとはあまり出会えない!
今回はアルトビールについてご紹介しました!
輸入が弱っている今、本場のアルトを飲める機会はかなり減っています。。
また海外旅行に行ける風潮になれば、ぜひケルンとデュッセルドルフへ赴き、現地で飲んでみたいものですね!
日本のクラフトビールブームでは、まだあまりアルトは主流ではありませんが、それでもときどき作っているブルワリーを見かけます。
また出逢う機会があれば、ぜひ試してみてくださいね!!