前回の記事では、私の大好きなランビックの魅力を熱く厚く語りました!
その中で、グーズ・ランビックとフルーツ・ランビックの違いについてご紹介しました。
しかし、フルーツを漬け込んでいるのは何もランビックだけではありません!!
今回の記事では、様々な形で発展してきたフルーツビールの魅力をご紹介します!
フルーツビールをザックリ分類すると
フルーツは遥か昔からビールに使われてきました。
今現在では、ベースとなるビールは次のどれかです!
ベースとなるビール
・ランビックおよびランビックスタイル
・ベルジャンホワイト
・その他
フルーツランビック
詳細は前回の記事でご紹介しました。
「野生酵母を使っているので、とにかく酸っぱい」のが特徴ですね!
果物は発酵が終わったあと、貯酒段階で漬け込むことが多いです。
そのため、しっかりと果物の味わいが出ていて、泡の色まで染まっています。
代表銘柄をみていきましょう!
BOON
やはりブーンですね。
目にする機会も多いかと思います。
もちろん酸っぱいのですが、フルーツを漬け込むと全体としてバランスが良く、飲みやすい仕上がりになっています。
私はブーン フランボワーズが大好きです!
カンティヨン
めっちゃ酸っぱいです!!
ランビックの中では、私は一番酸っぱいと思います。
でもこれがクセになるんですよね〜。
どちらかというと玄人(変態)向けなビールです!
リンデマンス
果物の良さが存分に発揮された、飲みやすいランビックです!
出逢える機会も多いですし、初心者さんには一番おすすめですね。
リンデマンス・クリークは、世界的に有名なビール評論家のマイケル・ジャクソンによる「世界のビール」ベスト5に選ばれています。
ぺシェリーゼ(桃)やアップルも、甘酸っぱくておいしいです!
フルーツビールではありませんが、ファロという砂糖を漬け込んだものもおすすめです!
写真はぺシェです。ラベルも素敵です!!
ホワイトエールベース
ベースのビールが、ヒューガルデン ホワイトの記事で紹介したベルジャンホワイトの場合です。
ホワイトエールベースだと、ビールが完成してからフレッシュフルーツのジュースで割るのが一般的です。
割っているので必然的にアルコール度数が低くなります。
「アルコールが苦手」「苦いのは無理」という方でも飲みやすいものが多いのが特徴です!
ではこちらも代表銘柄を見ていきましょう!!
リーフマンス
フルーツビールの代表銘柄ですね!いむらのいち推しです!!
チェリーやビルベリー・ラズベリー・エルダーベリー・ストロベリーなどが使われています。
氷を入れてオン・ザ・ロックにすることもあります!とても飲みやすいビールです。
レッドボック
チェリーやストロベリー、プラム、カシスを加えたビールです。
こちらもアルコール度数3.1%と低めなので、初心者さんにおすすめです!
ヒューガルデン ロゼ
ベルジャンホワイトのところでご紹介した、ヒューガルデン・ホワイトをベースにしたビールです!
ラズベリーやエルダーベリーの果汁を加えて作られています。
上の2つに比べると甘酸っぱさが弱く、本来のスタイルに近い味わいですね。
ヒューガルデン ロゼについて、詳しく知りたい方はこちらの動画も是非観てみて下さい♪
ニュートン
青リンゴの果汁を加えて作られています。
ベリー系のビールに比べると、爽やかで喉ごしが良いのが特徴です!
男女問わず絶大な人気があります。
シャポー シリーズ
シャポーはひとつの銘柄につきひとつの果物が使われています。
バナナや杏など、他ではあまり見られない果物もたくさんあるので、お気に入りの1本が見つかるでしょう!
その他のフルーツビール
日本で生まれたフルーツビールは、ランビックスタイルでもホワイトエールベースでもないものもあります。
いむらの独断と偏見によるおすすめビールをご紹介します!
サンクトガーレン 湘南ゴールド
私の中で「何を作ってもハズレがない」で有名なサンクトガーレンの一番人気のビールではないでしょうか??
「幻のオレンジ」と言われた、神奈川県産の“湘南ゴールド”を使って作られています。
春夏の限定販売、しかも関西ではほとんど入手できないのが残念!!
一度は飲んでほしい逸品です。
サンクトガーレンは他にも「アップルシナモンエール」や「パイナップルエール」など、激うまビールがたくさんあります!
箕面ビール 桃ヴァイツェン
夏から秋にかけての風物詩!
箕面ビールの桃ヴァイツェンです。
毎年、桃の品種違いで4ロットほど作られます。
夏の暑い盛りにひとつ目の品種の桃ヴァイツェンが出て、夏の終わりにふたつ目、初秋にみっつ目、紅葉が終わる頃にはよっつ目もなくなります。
それを全部追いかけるのが楽しい!
もはや、桃ヴァイツェンを飲むことは権利なんかじゃない!義務です!!
馨和−KAGUA− Japanese Citrus Saison
産地限定の柚子と山椒が効いた、ちょっと特別な日のビールです。
馨和は「和食に合うビール」というコンセプトですが、このジャパニーズ・シトラス・セッションは、和洋中問わずどんなお料理にもよく合います!
宮崎ひでじビール マンゴーラガー
マンゴーがうまい!とてつもない完成度の高さ!文句なしの逸品です!!
残念ながら、季節限定販売で今年の分はもう終売したそうです。
来年を楽しみに待ちましょう!
フルーツビールのまとめ!!
ポイント
ランビック:貯酒段階で漬け込む→果物の風味が強い
ホワイトエール:フルーツジュースで割る→アルコール度数低め
その他
フルーツビールを分類と代表銘柄をご紹介してきました。
気になる1本は見つかりましたか??
次回は、ベリー系のフルーツビールを使ったマリアージュをご紹介します!
このブログでは初となる“デザート”とのマリアージュです!
「え!?デザートにビールが合うの??」と思われたそこのあなた!!!
是非ぜひ読んでみて、真偽のほどを確かめてください!