ご機嫌よう!!
手塩にかけて育てたホップくんがたくさん実って、るんるんうきうきないむらです
いやー実りましたね。。
しかもわかりますか、見上げるほど高く成長してるんですよ!!
ついこないだまで目線よりも下だったのですが。
については、過去の記事でご紹介しました。
しかしやっぱり話したりない!!
最初の記事3つでは、ちょー初心者さんに「ホップってこんなんやで〜」を伝えるくらいしか書けませんでした。。
今回と次回では、ちょっとビールがわかってきた方向けに「ホップの使い方で、ビールの味わいはどう変わるのか?」をお話ししていきます!!
これを読めば、ビールのラベルやスタイル名を見ただけで、より“どんなビールなのか”がわかるようになるでしょう!
ホップをどのような状態で使うのかで変わる
過去記事でも紹介した通り、ホップはアサ科カラハナソウ属の蔓性植物です。
雌株は松ぼっくりのような球花と呼ばれる花を咲かせます。
その球花の苞(ほう)の付け根にある黄色い粒つぶ、これがビールに必要な“ルプリン”です!
この1枚ずつが苞。
このルプリンがビールに苦味や香りをもたらし、雑菌を抑制し、泡もちをよくし、クリアな見た目にしてくれます。
現在、ホップの使い方は、大きく3つの方法がとられています!
そのまま使う
収穫した球花をそのまま使う方法です! ホップの毬果が収穫の時期を迎えました!!! フレッシュホップとは? ホップは植物です。採れたてのホップは瑞々しく、香りも華やかです!しかしその水分を抜かないと、そのままでは腐ってしまいます。。だから乾 ... 続きを見る フレッシュホップビールとマリアージュさせたお料理は! フレッシュホップの魅力 前回と今回で、フレッシュホップビールのマリアージュをご紹介しました! どちらもめちゃくちゃ美味しくておすすめなので、ぜひ試 ... 続きを見る
以前は収穫したホップを乾燥させてプレス(圧縮)し、そのまま使っていました。
しかし、
・輸送の際にかさばること
・苦味成分などの損失があること
から、現在ではほとんど使われなくなっています。
ただし!!
毎年秋口のホップの収穫期には、乾燥させずにそのまま使う“フレッシュホップ”のビールが登場します!
乾燥させないから香味成分なども損失されずに残っているので、新鮮な香りが楽しめます。
ポイントになるのはホップ畑とブルワリーの物理的な近さですね。
収穫したらなるべく早く、できればその日のうちに仕込むことが重要です。
だから秋にしか作れないビールなんです!!
フレッシュホップビールを使ったマリアージュの記事はこちら↓↓↓
今の時期だけの贅沢ビール!フレッシュホップビール×天使のエビのカルパッチョのマリアージュ
今の時期だけの贅沢ビール!フレッシュホップビール×水晶鶏のお造り仕立てのマリアージュ
キリンの一番搾り とれたてホップ は、収穫したてのホップをその日のうちに冷凍し、凍ったまま粉砕して使用するそうです。
冷凍がどのくらいもつのか?
どの程度ルプリンが破壊されず残るのか?
今後の活用に要注目です!
ペレットにする
最も一般的な方法です!
収穫したホップを乾燥させ粉砕し、ペレットという扱いやすい形状に加工します。
輸送にも保存にも適していて、醸造の際もグラムあたりのアルファ酸濃度などを計算しやすくなります。
ルプリンが多く含まれるように篩(ふるい)をかけて作る濃縮ペレットホップもあります!
エキスを抽出する
ルプリンを抽出し、ホップエキスというペースト状に加工する方法もあります!
ただ、ほとんど使用しているのを聞いたことがありませんね。
「ミルウォーキーを有名にしたビール」として、バドワイザーと米国内で首位争いを続けたシュリッツが、安価なホップエキスを使ったために凋落したことも忘れられてはいないでしょう。
もちろんシュリッツの失態はホップエキスだけでなく、麦芽率を下げてコーンシロップを使ったこと、高級感が売りなのに安売りをしたことなどもあります。
なんにせよ、味を置いてけぼりにして原価率を下げたところで、いつか飲み手は気づいて見放すってことです。。
「うまい」は正義ですからね。
ペーストとは違いますが、最近日本の某クラフトブルワーさんが「ホップの濃縮液」なるものを開発したと小耳に挟みました!
画面越しに拝見しましたが、とてもクリアで美しい液体でしたね。
ただ蒸留しているようなので、醸造酒であるビールに使用するのは酒税法的にセーフなのか?が今後の課題ですね。
「香水として発売してもウケそう笑」みたいな話になっていましたが、もし発売されたら毎日つけます!!!
商品化を熱くお待ちしております!
今回はホップの状態について紹介しました!次の記事では・・・
今回は、ホップをどう使うか?に焦点を当ててお話しました。
次回は、どのタイミングでホップを使うか?について語っていきます!
次回もお楽しみに!!!