すこーしずつですが、秋の気配を感じるようになってきましたね!!
まだまだ暑い日が続きますが、暦の上ではもう秋です。
実りの季節、食事のおいしい季節、必然的にビールもおいしくなる季節がやってきます!!
この時期になると、屋外のビアフェスもちらほら見かけますよね。
実はいむら、2年前までは大阪各地のオクトーバーフェストで売り子をしていたんですよ!!
今はコロナ禍の真っ只中ですので、とても開催できる状況ではありません。。。
ですが、せめて気分だけでも!
次に参戦したときにより楽しめるように!!
ということで、オクトーバーフェストでよく見かけるビアスタイルを2つ、続けて紹介します!
今回はメルツェンです!!
“オクトーバーフェストと言えば”なビアスタイルですね。
全く知らない方からすると「メルツェンって3月やんな?なんで秋??」と疑問に思われることでしょう。
まずはその辺りから見ていきましょうか!
メルツェンとは
Marz(メルツ)は、ドイツ語で3月という意味です。英語だとMarchですね。
冷蔵庫が無かった時代、ビール造りは冬の仕事でした。
夏の暑い時期には、雑菌が繁殖しちゃいますからね。
ビールの最終仕込みは3月で、あとは貯蔵したビールを少しずつ飲んでいきます。
そして10月になると、ビール造り解禁!
春に仕込んだビールは、在庫処分とばかりに飲み干されます。
都合良くも、その時期は収穫祭などのお祭りが目白押し。ビールを飲み干す名目は充分です!
メルツェンの特徴
オーストリアのウィーンに、ウィンナースタイルラガーというスタイルの赤みがかったビールがあります。(びあけんメモ:1841年、アントン・ドレハーが考案、ヴィエナともいう。ここテストに出ます!笑)
そのウィンナースタイルラガーの影響を受けてドイツで作られたのがメルツェンなので、本来の色は明るい赤褐色です。
ウィンナーモルトという麦芽を使っているので、特徴的な色合いが出るんですね。
しかし最近のメルツェンは、淡い黄金色のものもあります!
オクトーバーフェストで飲まれるようになったことから“オクトーバーフェストビア”とも呼ばれるようになり、淡い色合いのものはドルトムント(エクスポートとも。ヱビスビールのスタイルです!)と特徴が非常に似ていることから、現在では“メルツェン”と“オクトーバーフェストビア”は同じものとする説と、違うものとする説があります。
しかしややこしい!!
いつもの通り、「おいしいビールが飲みたいだけ」「ビール検定なんて受ける予定ない」という方の為に、このブログでは“メルツェン=オクトーバーフェストビア”とします!
メルツェンの見た目の特徴
前述の通り、麦わら色〜赤褐色まで。
グラスに注いでももちろんいいですが、オクトーバーフェストでは陶器のマグに注ぐと雰囲気を感じられ、また口当たりもまろやかになるのでおすすめです!
メルツェンの味わいの特徴
パン、ビスケット、トーストなど、素朴な麦の味わいを感じられます!
ホップはかなりクリーンで、モルトの印象の方が優っていますね。
全体としてよく整った、飲み飽きないスタイルです!
どんなお料理とも相性がよく、とくにドイツ郷土の芋やソーセージ、ベーコンなどとはよく合います!
屋外フェスにもってこいのスタイルですね。
メルツェンの代表銘柄
パウラナー オクトーバーフェストビア
本場ミュンヘンのオクトーバーフェストに出店できる6大醸造所!これが本物のメルツェンです!!
麦の旨みと、クリーンな苦味のホップ香で、延々と飲み続けられる激うまビールです!
私も大好きで、オクトーバーフェストに参戦すると必ず飲んでます!!
季節限定の商品なので、通年で手に入るわけではありません。。
また今年は、日本に入ってきていないようですね。そもそも醸造していない可能性もあります。。
来年こそはコロナ禍を脱し、心置きなく樽生メルツェンを楽しみたいですね!
秋には秋のビールを飲んでみて!
今回は食欲の秋に飲みたくなるメルツェンについてご紹介しました!
次回もオクトーバーフェストでよく見かけるビアスタイルのご紹介です!!
ご期待ください!