
大手ビールメーカー界隈で動きがありましたね。
言わずとしれたIPAの大御所、英国スコットランドのBREWDOGが、アサヒビールと共同で新会社『ブリュードック・ジャパン』を立ち上げたと言うのです!!
今回は、両社の考えと、今後の展開について私なりに考察してみます。
BREWDOGのアジア進出の拠点
60ヵ国以上で販売されているブリュードックのビールですが、近年はアジアに注力しているようです。
今や世界で100店舗以上あるBREWDOGの直営バーですが、アジア初進出となる15店舗目は日本の六本木でした。いかに日本に重きを置いているかわかりますね。
クラフトビールの文化が根付きつつあり、食への意識が高く、経済的にも発展している日本。
その日本でBREWDOGファンを確固たるものにするのはもちろん、アジア圏全体への影響力を高め、さらにBREWDOGのビールが素早く新鮮に届く仕組みを整えていくのではないでしょうか。
アサヒビールのラインナップ拡充
昨今のクラフトビールブームは、大手メーカーも無視できない大きな波となっています。
だから、キリンビールやサッポロビールは伝統的なレシピのビールを作ってみたり、タップマルシェのような新システムを導入したりしています。
その点アサヒビールは、スーパードライ1強のメーカーです。スーパードライを念頭に置いた新商品しか出せません。
そういう意味では、アンハイザー・ブッシュ・インベブと提携を解消したのは痛かったですね。
ヒューガルデンホワイトやレーベンブロイ、バス・ペールエール、ベルビュー・クリークを失った代償は、現在提携している隅田川ブルーイングや、オランダのグロールシュでは賄いきれなかったでしょう。
そこへきて、IPAの代名詞とも言うべきBREWDOG社から打診があれば、頷くしかありませんね。
国内外のアサヒビールの販路に、BREWDOGの商品が乗る。店頭に革命が起きそうです!
今後の展望
ブリュードック・ジャパンがどの程度アサヒの工場を使えるのかわかりませんが、もしフルでライセンス醸造をするなら、樽生のパンクIPAを飲める飲食店が飛躍的に増えることでしょう!
瓶商品、缶商品も今より格段にラインナップが充実するでしょうね。
IPAブーム、NEIPAブームと相まって、さらに認知度を高めていくことでしょう。
またBREWDOGと言えば、センセーショナルな(下手すれば炎上すれすれの)CMを打つことで有名です。

日本でもそう言った広告が流れたり、本国スコットランドで話題になったビールがいち早く日本にも届き、同じように話題になるかもしれませんね。
「安定」と「無難」を第一主義としがちな日本で、反骨精神しかないBREWDOGがどんなプロモーションをするのか、今から楽しみです!
いむらおすすめBrewdogのビール
PUNK IPA

説明不要のフラッグシップビール。“飲んだことない”なんてあり得ない、絶対飲むべきです!!


この写真は2015年のものですが、当時からラベルに日本語印字があったんですね。
日本に対するBREWDOGとインポーターさんの意識の高さが伺えます。
DOUBLE PUNK インペリアルIPA

パンクIPAをさらに強烈にしたビール。
アルコール度数8.2%。
爆発するかのようなホップの香りは、飲む人を虜にします!
JACK HAMMER

そのIBUは200以上!!
苦いし苦いし苦いのに、なぜかうまい。
怒涛のアメリカンホップで強烈な印象のウェストコーストIPAです!
今後の日本のクラフトビールを取り巻く環境はますます目が離せない!!
1匹の犬(チョコレートラブラドールのブラッケン)を最高責任者として創業されたBREWDOG。
そのパンクな精神が、アサヒビールとどんな科学反応を起こし、日本でどんな炎が上がるのか。。
これからの業界の動向に目が離せません!!