前にちらっとSNSでもお話ししたんですが。
先日、“サタン“や“ライオンスタウト”などの海外のビールの輸入販売を手掛けられている
池光エンタープライズさま
でお勤めの方から、SNSを通じて
「うちのビールでマリアージュの記事を書いてほしい」
とのお申し出をいただきました!!!
拍手!!今まで頑張って発信してきて、本当によかった!!
その方からは
「記事は一切忖度せず、良い点も悪い点も主観で書いてしまってOKです」
と言っていただいておりますので、ここからマリアージュを3記事連続でご紹介しますが、すべて一切の忖度なし!!いむらの主観のみ!!でお送りします!
それでは早速、ビールのご紹介からです!
クルスカンポ
今回いただいたのは、全てスペインのビールです。
イタリアやフランスと同じく、スペインはぶどうの名産地です。
ぶどうが採れる地域では、みんなワインを好むので、ビールはあまり作られません。
なぜならワインは単発酵で、極論ぶどうを潰しておけばできるからです。
一方ビールは複発酵で、一回麦汁を作ってからじゃないと発酵できない、という手間が必要だからです。
単発酵、複発酵については以前の記事をご覧ください!
つまりブドウの産地では、食前酒としての軽いラガーしかほぼ作られず、味わいの濃いビールはメジャーではありません。
例外は、有名レストランのご用達ビールです。
クルスカンポも例に漏れず、さっぱりとして飲みやすいピルスナーです。
日本では、イネディットの次に有名なスペインビールですね。
アジア圏や沖縄のビールのような、南国のビールによく似た甘みを感じます。
コーンの風味もあり、余韻には少しスパイシーさが残ります。
たしかにこれは、重いお料理と合わせて飲むより、食前酒として飲むのが良いビールですね!
オリオンビールや、チャーンや青島ビールが好きな方におすすめのビールです!!
(チャーンと青島は、池光さんの取り扱いビールです)
そんなクルスカンポとマリアージュさせるお料理は!?
余韻のスパイシーさとコーンの風味から、玉子料理が合うと考えられます。
また南国ビールのような甘みから、少し酸っぱい中華料理の餡はぴったりだと推測できます。
合わせましたお料理は……
かに玉
でございます!!!
玉子と麦芽をよりまとめる為、旨味としての椎茸もプラスしました。これもGOOD JOBでした!
餡がからんだ玉子と、クルスカンポの爽やかな飲み口は、正反対の食感で非常に良いです!
かにカマと椎茸、葱がもたらした味わいの深みを、クルスカンポがきれいにまとめ、余韻のスパイシーさで“マリアージュの完成”を感じます。
我ながら、かなり高レベルなマリアージュでした!!
クルスカンポ×かに玉は本気でおすすめです。
今回のかに玉の作り方のポイント!
まず餡をつくる
水に酒・中華だしの素・しょうゆ・砂糖・酢・ケチャップを入れて、軽く沸かせます。
ポイント
今回のクルスカンポはスペインのビールという事で、相性の良いトマト感を出すため、ケチャップを隠し味で加えました!
ほぐしておいたカニカマ(1/4量)スライスしたシイタケを入れて火が入る程度に加熱します。
一旦火を止め、水溶き片栗粉を餡に混ぜ入れ、弱火でとろみをつける。
ポイント
〇水溶き片栗粉は水が多いと餡の味が薄くなりすぎるので注意!
〇水溶き片栗粉を加える際は、餡をしっかり混ぜながら入れるとダマになりにくい!
かに玉をつくる
卵3個を割り、軽めの塩コショウ・水溶き片栗粉(大さじ2)を入れて泡だて器で混ぜる。
ポイント
〇水溶き片栗粉を入れる事で卵がトロっと仕上がります!
〇泡だて器で混ぜる事で白身と黄身が良く混ざり滑らかに!
ほぐしておいたカニカマ(3/4量)、刻んだタケノコの水煮を加えて混ぜる。
今回使ったカニカマが、カネテツフーズの「ほぼカニ」
これマジですごいんですよ!
ほぐして食べればマジでカニ身かカニカマか区別ができないレベルでほぼカニです!
カニ身でやる程ではないけど、ちょっと良い感じにしたい、今回のような「かに玉」などにピッタリだと思います!
是非試してみて下さい!
ゴマ油を入れて熱したフライパンに卵液を入れ、お箸でぐるっと混ぜて空気を含ませ、ふわっとさせます。
ある程度卵に火が通ったらフライパンに皿を被せてひっくり返します。(焼けてない面を下に盛り付ける)
焼けた卵の上にアツアツの餡をかけ、ネギを散らせれば完成!
クルスカンポの情報
クルスカンポ Cruzcampo
クルスカンポはトーマスとロベルトのオズボーン兄弟によって、アンダルシア州の州都であるセビリアに誕生して以来、多くのスペイン人の支持を受けてきました。
現在はハイネケンエスパーニャ社の一員となっており、世界中に輸出されているスペインを代表するビールブランドです。
クルスカンポという名前はセビリアにある寺院「クルス・デル・カンポ」に由来し、スペイン語でクルスは十字架、カンポは野原、草原を意味します。
ロゴには、ホップを使用したビール醸造を考案したと言われる「ガンブリヌス王」がプリントされており、ビール好きが認める証にもなっております。
薄い黄金色が華やかで、口に含むとコーンと麦芽の香ばしさが絶妙に絡み、ピルスナー特有のさっぱりとした味わいの中にもうまみと苦みが広がります。
のど越しもさわやかで、胡椒のようなスパイシーさが余韻に残ります。
赤いトマトソースと黄色い卵がフラメンコダンサーを連想させる、アンダルシア地方の代表的な家庭料理「フランメンコ・エッグ」など、味のしっかりした料理との相性は抜群です。
商品情報
商品名 クルスカンポ
原産国 スペイン
容量 330ml
アルコール度数 5.6%
カテゴリー ビール
タイプ ピルスナー
メーカー クルスカンポ醸造所(ハイネケンエスパーニャ社)
テイスティング情報
色の濃さ 3
香りの強さ 3
フルーティーさ 3
苦味 3
コク 3
次回、クルスカンポとは違うブランドのスペインビールです!
こちらも良いマリアージュに仕上がりましたので、ご期待ください!!