ビールのスタイル

2020年「プロが選ぶクラフトビール」Beer-1でグランプリを受賞!宮崎ひでじビールを紹介!

本日は、知る人ぞ知る!!日本を代表するクラフトビールのひとつ、宮崎ひでじビールをご紹介します!!!

私がさまざまなビールを飲みだした頃から、「本当にうまいビール」としてたくさんの方から話を聞きました。

また、九州に行かれた方が、お土産で必ず買ってきてくれるビールでもあります。

そのどれもが本当においしくて、「これは推せるブルワリーだな」と思っておりました。

今日は、そんな宮崎ひでじビールの魅力をお伝えしようと思います!

これを読めば、九州・宮崎に行きたくなっちゃうかも!

創業は地ビール解禁後すぐ

宮崎ひでじビールの前身は、1996年に創業されました。

1994年にビールの醸造免許が緩和され、1995年にはたくさんのマイクロブルワリーが誕生したので、その波に乗った形と言えます。

地ビール解禁について、詳しくはヤッホーブルーイングの記事を参照してくださいね!

地ビール解禁について詳しくはコチラ


しかし、地ビールブームは長くは続かなかった。

ひでじビールは、醸造工程を見直し、工場を解体して配管を磨き直す(醸造所にとって雑菌は敵)など、思い切った努力もされたそうです。

赤字の事業に資金を投入されたこと、当時の社長の強い思いを感じますね!

それでも、地ビールの波は帰ってこなかった。

当時の会社の一事業としてビールを作っていた彼らは、とうとう事業廃止を通告されます。

半年後には、醸造を廃止してクラフトビールの世界から撤退しますよと。

突然ですが、皆さんならどうしますか?今携わっている仕事が、ある日突然無くなりますと言われたら??

「嫌です、この仕事ができないなら会社を辞めます、お金はなんとかします」と言えるほど情熱を持って日々働けていますか??

多くの人は、「会社が決定したなら仕方ない」と諦めるでしょう。

でも彼らは、ビール造りに対する熱量が違った。

俗に言うEBO(Employee Buy-Out、従業員による会社の買収)をしたのです!

その情熱、むちゃくちゃかっこいいですよね。。そりゃおいしいビールが造れるわなと納得します。

宮崎ひでじビール様公式サイトより引用

そうして2010年7月、旧ひでじビールは『宮崎ひでじビール』として新たなスタートを切りました。

それは通販が徐々に浸透し始めた頃。

クラフトビールという言葉が使われはじめ、大手ピルスナー以外のビールがブームではなく文化として根付こうとし始めた頃でした。

そして2017年。宮崎県産和栗使用のインペリアル・フレーバードスタウト「栗黒」が、イギリスで開催されたワールド・ビア・アワード2017で、スタイル別とカテゴリー別のダブル世界一を受賞しました。

宮崎ひでじビールが世界で認められた瞬間です。

究極の地元愛

EBOは簡単ではありません。なんせ買収元は従業員です。潤沢な資金など当然ありません。

そんな状況でどうやって独立を果たしたか?

当時のビール事業部統括で、現宮崎ひでじビール代表の長野時彦(ながの ときひこ)氏は、プライベートで地元応援や地域貢献の活動をされていました。

その活躍を見ていた地元の人々の応援によって、地元銀行からの融資を受けることができ、EBOを達成できたそうです!

また宮崎ひでじビールが独立した頃、宮崎県では口蹄疫や鳥インフルエンザ、県西部の新燃岳が噴火するなど、農畜産業で甚大な被害が出ていました。

そういう経緯もあって、宮崎ひでじビールは「宮崎農園プロジェクト」として・地場産品を使った商品造り・地域に根差した意味のある商品を生み出し、発展させていくことで、地域に貢献するブリューローカルをすすめています!!

その一端をご紹介しましょう!

宮崎ひでじビールのラインナップ

宮崎マンゴーラガー

宮崎産のマンゴーを使ったラガービール。とにかくうまいです!!

フルーツビールといえばエールビール&フルーツ感が強まるように香料を使用しているのが普通です。

しかしこのマンゴーラガーは、香料不使用のラガービールなんです!

とにかくバランスが良くて、飲み飽きない完成されたビールです。

ほぼ樽生でのみ仕込まれ、イベントなどでしか飲めないので、出逢えたらラッキーです!!

栗黒 KURI KURO  Dark Chestnut Ale

2017年のワールド・ビア・アワードで、スタイル別と、さらに大きな分類のカテゴリー別のダブルで世界一となったビールです。

使うのはもちろん宮崎産の和栗!

私は栗だけだと苦手なんですが、この栗黒は本当においしかったです!!

国内流通も始まったので、是非一度は飲んでいただきたいビールです。

YAHAZU PILSNER

100%宮崎産の大麦で作られた、限定生産のビールです。

大手メーカーは、麦から芽を出した「麦芽」の状態で海外から仕入れます。(国内で製麦しているのは、キリンビール福岡工場のみです、私の記憶が正しければ)

しかしこのYAHAZU PILSNERは、ビールを仕込む直前に麦から麦芽にしています。

そうすることで、麦の香ばしい香りが色濃く残るというわけですね!!

残念ながら、私はまだ出逢えたことがないのですが、是非一度は飲んでみたいビールです!

九州クラフトシリーズ

上記3銘柄は「宮崎農園プロジェクト」に則った、宮崎産にこだわったビール達でした。

九州クラフトシリーズは、九州産の農産物を使った新しいブランドです!

かぼすや金柑、日向夏など、柑橘類のビールが続々と発表されていて要注目です。

ピルスナーがフラッグシップという強気の姿勢

クラフトビールって、どんなイメージを持ちますか?

だいたい「いつも飲んでいるのとは違う」「今まで飲んだことないような」と答える方が多いと思います。

しかし、宮崎ひでじビールのフラッグシップビールは「太陽のラガー」というピルスナーなんです!!(めっちゃおいしいです)

それはつまり「物珍しさで飲んでみようか」というお客様に逃げない、本気の姿勢だと感じます!

ビール通の間でも、「ピルスナーが美味いところは本物」と言われます。

その他のコアラインナップ達、「森閑のペールエール」や「月のダークラガー」なども大変おすすめなので、機会があればぜひ飲んでみてくださいね!

次回は、九州クラフトシリーズから、今年のBEER -1でグランプリに輝いたビールのマリアージュをご紹介します!お楽しみに~♪

九州クラフト 日向夏と鯵のカルパッチョのマリアージュ

スポンサーリンク

人気記事

1
2

皆さんは「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」をご覧になりましたか?? 興行収入や動員数のみならず、コミックの売り上げや鬼滅を取り巻くグッズなど社会現象を巻き起こしてますね! いむらもようやく観に行く事がで ...

3

よく「いむらさんに紹介してもらって、はじめて美味しいと思えるビールに出会えた!」と言われます。 本当に嬉しいですね。ビールの素晴らしさを人に伝える活動をしていて本当に良かった!と思います。 あなただけ ...

-ビールのスタイル
-, , , ,