9月にも入り、ずいぶん過ごしやすくなってきましたね!
まさに「天高く馬肥ゆる秋」という感じですね。
前回と前々回とで、秋に飲みたいスタイル2種をご紹介しました!
これらのビールが飲める、最大級のお祭りと言えば!そう、オクトーバーフェストですね!!
今回の記事では、
今回の記事
・オクトーバーフェストの由来
・どんなビールが飲めるの?
・本場のオクトーバーフェストで出店を認められている「6大醸造所」
というテーマでお送りします!
早速「オクトーバーフェストとは何か?」から紹介していきます!
オクトーバーフェストの由来
時は1810年のバイエルン王国(現ドイツ)。
王太子のルートヴィッヒと、近隣のザクセン=ヒルトブルクハウゼン公国の王女テレジアとの結婚を祝う祭典が催されました。
城壁の前の「Theresien Wiese(テレージエンヴィーゼ)」(テレジアの緑地)と呼ばれるその広場では、結婚式の出し物のひとつとして競馬も開催されました。
それが大好評で、市民を喜ばせるためにこの競馬は毎年開催されるようになりました。
それがオクトーバーフェストの始まりだとされています!
そこへ麦の収穫への感謝や、醸造シーズンの幕開け、春に仕込んだビールを飲み干す名目としてのお祭りとしての意味合いが加わっていったものと思われます。
現在でもテレージエンヴィーゼで開催される本家オクトーバーフェストは、間違いなく世界一のビールのお祭りです!!
10月の第一土曜日を最終日とする前16日間に、世界中から約600万人が集まります。
その本家オクトーバーフェストを模したものが世界各地で開催されています!
日本でも、横浜赤レンガ倉庫や日比谷公園などが有名ですね。
実は日本にはオクトーバーフェストの主催団体は複数あり、それぞれがインポーターさん達と提携して、時期をずらしながら開催しています!
以前てんしばオクフェスで売り子をしていたとき、奈良でも別会社のオクフェスが被ってしまい、人員が割かれ大変でしたね。。
めちゃくちゃよく聞かれる質問で「なんでオクトーバーフェストなのに10月じゃないの?」というのがありますが、実はこういう経緯があったんです!
オクトーバーフェストで飲めるビール
日本で開催されるオクトーバーフェストでは、ドイツビールを中心にしていますが、ベルギービールやイギリスビールも見かけます!
だいたい各店舗4〜5種類の樽生ビールと、ピルスナーで割るビアカクテル(フルーツ入りなどこだわってるものが多いです!)、ソフトドリンクを用意している店舗もあります。
またドイツビールもさまざまで、ヴァイエンシュテファンやアインガー、ヴァルシュタイナーは毎回のように見かける常連です。
が、ヴァイエンやヴァルシュタイナーは、本家オクトーバーフェストにはないんです!!
本家では、正式に認められたミュンヘンの6つの醸造所しか出店することはできません。
この6つを「6大醸造所」と呼びます!
6大醸造所
シュパーテン
ラガービールの元祖、シュパーテンです!!
19世紀はじめに下面発酵酵母を使った醸造の技術を確立したのが、シュパーテンのガブリエル・ゼードルマイヤー二世です。
彼が伝えたラガービールの技術は各地に影響を及ぼし、1842年にチェコでピルスナーを爆誕されるに至ります。
シュパーテンのビールは比較的さらっとしていて飲みやすく、ミュンヒナー・ヘルなどは麦芽の香りがフルーティに感じられることもあります。
ドッペルボックの「シュパーテン オプティメーター」は、うまみがしっかり有るのにしつこくなくて飲みやすく、屋外フェスでソーセージのおともにするには最適です!
レーベンブロイ
このブログでは何度も登場しているのでご存知の方も多いと、思います、レーベンブロイ!!
私の魂の伴侶です。
麦芽とホップ、飲みごたえとキレ、全てが高バランスです。
数年前まではアサヒビールがライセンス醸造していましたが、現在は提携を解除しています。
つまり今オクトーバーフェストで飲めるのは、ミュンヘンで醸造し輸入されたもの……!!
本物の味わいが、ここにあります!
そう言えば、いむらこの度、Tiktokを始めました!
いむらが日々飲むビールをグラスに注ぐ様をスーパースローで紹介する動画です!
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♬ "Days full of energy"(795887) - AW
ビールやグラスによって泡の立ち方や泡とビールの境界がめちゃめちゃ美しく、観るだけでビールが飲みたくなっちゃう動画です!
ちょくちょく更新していくので、是非観てくださいねー!
ホフブロイ
こちらは、前回のボックの記事に登場しましたね!
ヴィルヘルム五世がアインベックの技術をミュンヘンに導入するべく建てられた醸造所がホフブロイハウスでした。
現在はバイエルン州が経営しており、ホフブロイハウスは世界一の席数のビアホールとしてギネスブックに登録されています!
ホフブロイの樽をミュンヘン市長が割ることで、オクトーバーフェスト開催の合図となります。
だから、本家オクトーバーフェストで一番最初に飲まれるのはホフブロイなんですよ!!
私たちもミュンヘンオリジナルのラガービールで、乾杯の口火を切ろうではありませんか!
アウグスティーナ
日本ではほとんど目にすることができない銘柄です。
実は、現地の若者に一番人気があるのがこのアウグスティナーだと言われています!
私は一度だけ、友人がドイツ旅行のお土産に買ってきてくれたことがあります!!
まだ今ほど知識もなく味覚も確かじゃない頃なので記憶も曖昧ですが、さっぱりと飲みやすいミュンヒナー・ヘルだという印象が残っています。
現地で飲むヴァイスは超絶美味だと方々から聞くので、ぜひミュンヘンに足を運びたいですね!!!
ハッカー・プショール
こちらもあまり日本では流通していない銘柄です。
最近では、オクトーバーフェストでは見かけるようになってきたので、飲んだことがある方はいるかもしれませんね!
ドイツビール専門店で働いていた頃、ゲストビールとして一度だけ樽生メルツェンを扱ったことがありますが、大っ変に美味でした!!
(ハッカー・プショールはパウラナーで醸造されていると当時は知らず、パウラナーのケグが届いたときは大慌てでした。良い思い出です笑)
ハッカー・プショールは、メルツェンやミュンヒナー・ヘルもですが、特にへフェヴァイスは“フルーティの代名詞”と言われるくらい大人気です。
どのスタイルも、ビール通から高評価を博している実力派です!
パウラナー
私がいつも売り子をしているビールですね。
安定した味わいで、瓶ビールも含めるとミュンヘンで売り上げNo.1の王道ビールです!
ヴァイスは比較的ボディが軽くて飲み飽きず、どんな方にでもおすすめできる逸品です。
フェストビアやサルバトーレのおいしさは言わずもがな。
ぜひ一度は飲んでいただきたいビールです!
どれも間違いない逸品!オクトーバーフェストに行けたら飲んでみて!
今回の記事でビールのリンクを貼れていないビールは、現在瓶や缶で流通していないモノなので、お目にかかるチャンスが少ないビールです。
オクトーバーフェストに安心して参加できる環境になった際には是非飲んでみて下さいね!
次の記事では、オクトーバーフェストの楽しみ方や、注意点などを紹介しようと思います!