前回は由緒正しい黒ビール、シュバルツについてご紹介しました!
もうお察しのことと思いますが、わたしがスタイルを紹介しているのはその後のマリアージュの説明をやりやすくするためです……!!
なので、分からない事などがあれば過去記事を読んでいただければ大体載っていると思うので、ガンガン読み返してくださいね!
今回は過去のマリアージュの中でも、とっておきの自信作のひとつをご紹介します!
読み終わったら、飲みくて食べたくて、ポチっていること間違いなし!!
早速ビールからご紹介しましょう!
富士桜高原麦酒シュバルツヴァイツェン

富士桜高原麦酒は、富士山の北麓、標高1000mのところにある醸造所です。
ドイツ式の製造技術を採用していることで有名です。
つまり、全ラインナップにおいてビール純粋令が適用されているんです!
「麦芽とホップと酵母と水しか使わない」という決まりなので、炭酸ガスすら添加しないそうですよ!素晴らしいこだわりですね。
シュバルツヴァイツェンは富士桜高原麦酒の定番品のひとつで、大麦と小麦、それぞれローストしたものを使っているそうです。
だからシュバルツヴァイツェン(黒い白ビール)なんですね。
ヴァイツェン特有のフルーティな香りがありつつも、ロースト香によってキレよくまとまり、整った全体印象を与えてくれます!
シュバルツのスタイル紹介をしておきながらなんですが……
シュバルツは「真っ黒なラガー」なので、ベースがヴァイツェン(エール)のビールはシュバルツではありませんね。
命名の仕方はキャッチーで悪くないと思いますが、正確なスタイル名はドゥンケルヴァイツェン(暗い色合いのヴァイツェン)です。
マリアージュさせるお料理は「燻製鯖のサラダ」
これは、私が「次のイベントのお料理どうしよう〜」と悩んでいた頃、行きつけの燻製バルで“鯖の燻製”の文字を見て、「これだ!!」と思ったやつです。
早速swellのマスターに相談し、当日のメニューは燻製鯖のサラダになりました。
結果、このときのworldbeermariage第4弾はマリアージュが全部素晴らしすぎて、私の中で“神回”と名高いイベントになりました!
過去にご紹介した
よなよなエール×ローストポーク
馨和ルージュ×鰻まぶしご飯
ヱビス 華みやび×抹茶プリン
もこの時のものです!
そんな神回のサラダを彩ったのがこちら!!

鯖の切り身を燻製して寝かせ、ほぐし身にして青野菜にまぶしたサラダです!
葉物野菜とトマトを使い、シトロンネット(レモンとオリーブオイルのドレッシング)で仕上げています。
燻製にする事によって鯖の青臭さはほぼ感じなくなりますが、さらにロースト感の強いビールを合わせる事でよりおいしく食べられます!
ホップの苦味走った淡色のビールではシトロンネットとケンカしてしまいます。しかし濃色のエールは重すぎる。。
そこで、単体でもバランスの取れたシュヴァルツヴァイツェンの出番です!!
ローストの芳香と、サラダの爽やかな酸味。
燻製鯖の旨みと、ヴァイツェンの柔らかい甘み。
幾種類もの味わいが複雑に絡み合い、さらに食欲をそそるマリアージュの完成です!
塩漬けは時短燻製の強い味方!

こだわりにこだわって、美味しいものを作れた時の感動はもちろんありますが、そこまでしなくても美味しいものって作れるよって事、結構ありますよね?
燻製って経験が無いと
「食材を煙で燻すだけでしょ?」
と思われがちですが
例えば、燻製の代表格とも言える「くんたま」。
ゆで卵を作って殻を剥いて、それを燻煙にかけるとどうなるでしょうか?美味しく出来上がると思いますか?
答えは・・・
NO!!
焦げた味の卵が出来上がります。
これは「ある工程」をすっ飛ばしたせいで美味しくできなかったんです!
そう、食材に味付けをしていなかった事が原因ですね!
燻製を作る際、実は燻煙にかける前に、1日漬け込み&1日塩抜き&1日乾燥などの工程を踏むこともザラです。
燻玉を作るのであれば、漬け込んだ味玉を作る必要があるんですね!
前置きが長くなりましたが、今回紹介した燻製鯖は、塩サバを使う事によって、その手間を省くことができますよ!って事です!相変わらずのステイホームなので、お家で時間をゆったり使いながら燻製を作ったりするのも今は良いかもしれないですね。

自分で燻製するのはめんどくせえ!でも旨そうだからマリアージュしてみてえ!って方はもう燻製鯖を買っちゃいましょうw
これからの時期にはレモンドレッシング×シュバルツで鉄板!
今回も素晴らしいマリアージュを紹介してしまいました。。
このマリアージュはどの季節でもおいしいですが、特に夏〜秋にかけてはシトロンネット&シュバルツはぴったりですね。
皆さんも是非ぜひ試してみてくださいね!