このブログでは、数々のビアスタイルをご紹介してきました。
“ビール初心者さんにとってわかりやすく”をコンセプトにしているので、かなりざっくりとした分類です。
が、この基本の分類が頭に入っていれば、あとはだいたい派生か、日本では滅多に見られないスタイルです!
こちらの記事に登場するスタイルをベースに、これからも紹介していきます!!
今日ご紹介するのは、ブラウンエールです!
ビール通の皆さまは

思われたかもしれません。笑
しかし、細かい分類など、わからない方からしたらわからなくて良いのです!!
だいたいどんな味わいか、自分にとって好きそうか嫌いそうか?がわかれば充分でしょう!
それでは早速、どんなビールなのか見ていきましょう!!
ブラウンエールとは
茶色いエールビールです!!
そのままですね!
エールビールでは、色味の違いで分類されることがあります。
ホワイトエールや、ゴールデンエールなどですね。
ブラウンエールは、麦を少し焦がすことで、茶色い色味を出しています。
麦が主体で、ホップは控えめです。だから苦味があるとしても、ホップの苦味よりは、麦の焦げ感の方がより感じられます。
ただし、ペールエールは同じように茶色いエールビールですが、ホップが強いので全く味わいが違い、ブラウンエールには含まれません。
ここからは、ブラウンエールをもう少し詳しく分類していきます!

イングリッシュスタイル・ブラウンエール
18世紀ごろ、ロンドンではホップをたくさん使ったペールエールが大流行していました。
それに対抗して、ニューキャッスル地方で麦を主体に作られたのがブラウンエールです!
ブラウンエールは後に、ペールエールと混ぜたポーターが作られ、さらに海を渡ってスタウトとなりました。
麦のしっかりした味わいが強く、どちらかというと甘味が主体です。
気温の低い地域では、お食事に合わせやすいビールです!
代表銘柄
⚫︎ニューキャッスル・ブラウンエール

イングリッシュ・ブラウンエールの元祖!!
麦の甘みに、ナッツを思わせる香ばしさがマッチした、香り高いエールビールです!
現在は終売してしまっているようなので、もしお目にかかることがあれば飲んでみて下さい!
ベルジャンスタイル・ブラウンエール
ベルギービールを分類するのは不可能に近いです。
なぜなら、各醸造所ごとに全く違う味わいのビールが作られていて、その種類は数千に及ぶと言われているからです。
そんな中でも、「ある程度分類できた方がいいよね〜」と、ジャパンベルギービールプロフェッショナル協会(通称JBPA)が考案した10の分類があります!
まずエールかラガーか。
エールの中でもトラピストやランビックを除いたら、あとは色合いで分けます。
その中のひとつが、ブラウンエールなんです!
※味わいだけでいうと、ブラウンエールはトラピストビールやアビィビールと似ているものが多いです!
イングリッシュスタイルに比べると、より麦の味わいが強くて、飲みごたえのあるビールが多いです。
特に東フランデレン地方で作られるフランダース・ブラウンエールは、甘酸っぱさや、レーズンやプラムなどの果実っぽさもあります!
発酵後に、オーク樽で長期間熟成させるのも特徴的ですね。
代表銘柄
⚫︎リーフマンス・グーデンバンド
フランダース・ブラウンエールを代表する銘柄です。
味わいと飲みごたえが強い!
赤ワインを飲むような感覚で飲んでほしいビールです。
ベルジャンスタイル・ブロンドエール
レフやマレッツなど、ブラウンエールがあるブランド(ほとんどがトラピストビール、アビイビール)には、同銘柄のブロンドエールもあることが多いです!
ブロンドは銅色ってことですね。
ブロンドエールはブラウンエールに比べて、重くなく飲みやすいです。
またブラウンエールよりもホップを感じるので、よりお食事と合わせやすいビールです!
代表銘柄
⚫︎レフ・ブロンド
レフのブロンドとブラウンで、ベルギービールの、ひいては多彩なビールの世界の魅力にハマったという方は後をたちません!!
飲みやすさとコクのバランスが良い銘ビールです!
一口にブラウンエールと言っても色々あるので飲み比べてほしい!
イギリスとベルギーでよく作られている、ブラウンエールをご紹介しました!
伝統を重んじるヨーロッパらしいスタイルですね。
アメリカではサワーエールという酸っぱいビールが流行していますが、ブラウンエールはあまり見かけませんね。。
日本でも、NORTHISRANDさんやベアードビールさんが作っていますが、ヴァイツェンやスタウトほどメジャーではありません。
コロナ禍が収束した暁には、ベルギービール専門店や、イギリスビール専門店に遊びに行きたいものです!!
それまでは、通販のお取り寄せで楽しみましょう!