前回は、ブラウンエールの魅力をご紹介しました!
今回は、「エールビールを色で分けよう!編」のラスト、レッドエールのご紹介です!!
今までに、ホワイトエールやゴールデンエールも登場しましたね。
レッドエールとは、果たしてどんなビールなのでしょうか??
早速見てみましょう!!!
レッドエールとはもちろん・・・!
赤い色のエールビールです!!
そのままです!!!!笑笑
ブラウンエールも、茶色いエールビールと言いながら「ホッピーなものは違う」だとか、「イングリッシュとベルジャンがある」とかの注釈がつきましたね。
レッドエールはどうかというと
レッドエールの分け方
・赤い色のエールでも、フルーツや副原料によって赤い色が出ているもの(フルーツビールやフルーツランビックなど)は×
・ブラウンエールと同じく、アイリッシュスタイルとベルジャンスタイルがある
というわけです!厳密にはもっと細かい分類があったりなかったりするんですが、一旦置いておいて。
このブログ内では、赤い果物が入っていないのに赤いエールビール=レッドエールと呼ぶことにします!!
イチゴやチェリーが入っていないのに、赤い色のビール……??
飲んだことのない方は、想像もつかないですよね。。
パゴア ゴリア・レッドエールの記事でもお話しましたが、ビールに赤い色をつけるには
ビールに赤い色をつけるには
・そういう色になるように麦を焦がす
・ポリフェノールを多くしたり硬水にしたりして、メイラード反応を促進すること
が必要です!
麦を焦がす→ローストモルトの香ばしいビールに
メイラード反応→コク深い味わいのあるビールに
という風になっていきます!
ただし!!
ブラウンエールと違って、レッドエールはベルジャンかそうでないかでかなり違いがあります!
もう少し詳しくご紹介します!
アイリッシュ・レッドエール
アイルランド生まれの赤いエールビールです!
アイルランドでは、スタウトと並び飲まれているスタイルのビールですね。
そもそも、アイリッシュ・レッドエールはもともとペールエールの派生だったんですよ!!
だから、ブラウンエールや、ベルジャンスタイルのレッドエールと比べてもホップの香りや苦味が少し強めというのが特徴です!
もちろん、普通のペールエールやIPAと比べると、ホップは感じられない程度なんですが。
クリーミーな泡立ちとスムースな口当たりで、飲みやすいビールです。
炭酸は控えめ。
味わいの深さと飲みやすさのバランスが良くて食事に合わせやすく、普段飲みにもってこいなビールです!
代表銘柄
●キルケニー
ヨーロッパへ旅行経験のある方に「印象に残ったビールは何ですか?」と尋ねると、一定数から「キルケニーのおいしさが忘れられない!」と言われます。
それくらいおいしさに定評のある、アイリッシュ・レッドエールを代表する銘柄です!
残念ながら日本で安定して流通してはいませんが、ときどき海外ビールのフェスなどに出品されています!
見かけたらぜひ飲んでみてくださいね!!
ベルジャンスタイル・レッドエール
前回、フランダース・ブラウンエールについてご紹介しました。
実はフランダース・レッドエールは、フランダース・ブラウンエールとほとんど変わらないんです!!
アメリカのコンペでは同じスタイルとして審査しているところもあるくらいです。
日本のビアスタイル・ガイドラインでも同じ項目に載っていますね。
厳密に言うと、東フランダース地方で作られている茶色いものはブラウン、西フランダース地方で作られている赤いものはレッドと呼ばれています。
つまり、甘酸っぱくレーズンやプラムなどの果実っぽさがあるという、フランダース・ブラウンエールの特徴と同じなのです!
乳酸菌を使うことと、発酵後にオーク樽で長期間熟成させるのも一緒ですね。
個人的には、ブラウンに比べると(視覚効果もあるのか)より酸っぱく、個性的な味わいが強いように感じます。
赤ワインと同じ感覚で飲めるビールです!
代表銘柄
●ローデンバッハ・クラシック
あの!マイケルジャクソンが「世界で最も爽やかなビール」と言ったほど、ローデンバッハ・クラシックは甘酸っぱさが喉の渇きを癒やしてくれるビールです!
間違いなくフランダース・レッドエールを代表する銘柄ですね。
甘酸っぱいビールが好きな方、苦いビールが苦手な方におすすめです!!
レッドエールとブラウンエール、是非飲み比べてみてください!
前回のブラウンエール、そして今回のレッドエールの集合図をまとめると、こんな感じです!
フランダース地方のブラウンエールとレッドエールのところは、境目が曖昧なんですね。
ひとくくりになっている同じ色のビールでも個性が全然違うので、そこを意識して飲むとまた味わいも違って楽しいですよ!
さてさて、次回はお待ちかね!レッドエールを使ったマリアージュをご紹介します!!
お楽しみに!!